好きだけじゃダメ?!
「もしもし」

電話は繋がった

声が少しかすれた聞いたことない声で内心がっかりする

「すいません。あの、この電話番号がなぜか私のスケジュール帳に書いてあったもので掛けてみたのですが」

私は今日お酒を飲んでいた事に今感謝している

お酒を飲むと少し気持ちが大きくなるから、知らない人でも平気で話せた


「俺の番号があなたの手帳に?・・・」

相手男の人は考えこんでいた

「いいです。この数字は電話番号じゃなかったのかもしれないので。」


そう言って電話を切ろうとした時


「あっ!思い出した!握手会の子だ〜」


「?!」

今の声瑛士っぽい

でも、かすれてていつもより声が低い

「そうでしょ?サイン最後の6人目の子」


「えっ。嘘マジで瑛士なの?でも声違う」

慌ててしまい声が上擦る

「あ〜今寝てたから」

「ごめんなさい。そうですよねこんな時間に・・・
切ります。ごめんなさ・・」

私が話終わる前に

「待って切らないで。」

受話器越しに聞こえた瑛士の声

同時に

「本日最終電車が参ります。お乗りの方はお早めに御乗車ください」

と駅からアナウンスが聞こえた

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