愛と無と生と
眠りは来ず
眠れぬ夜

金色の月が沈もうと
真っ赤な太陽が浮かぼうと

眠れぬ 毎夜

小さな窓から
爽やかな陽の光が差し込む

眩しさに 痛む眼

意識の奥の奥の方に
暗い闇が漂う

脳の奥の奥の方に

胸の内の内の方に

意識の難しいハッキリとはしない
灰色の醜い塊が蔓延る

眠りに誘われぬ夜

ただ 悶々と

ただ ぼんやりと

小さな窓の向こうを眺め


日は明け
小鳥のさえずりを

ただぼうっと聴きながら
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