愛と無と生と
雨の日
雨は嫌いじゃない

この時期ならば
田んぼの蛙は歓喜の声を
夜な夜な響かせる

蛙の大合唱は
嫌いじゃない

今日の私には
淋しさを膨らませる粒と音

蛙が鳴いてくれたなら
その淋しさは
きっと薄れるだろう


疑念は晴れず
空は晴れず

悶々とした淋しさは
晴れず

整理するには
私の引出しは狭過ぎる

心の狭さは
相手を苦しめる

心の狭さで
自身はもがく

空が晴れたなら

私の心も少しは晴れる

バイクにまたがり
晴れた空の下で
走りたい
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