つま先立ちの恋
私はヒカルちゃんを追って廊下に飛び出す。ヒカルちゃんはバタバタと音を立てながら階段のある方へ向かっていた。

「待って!」

…て言って待ってくれるわけないしっ!


私はヒカルちゃんを呼び止めようと投げかけたその言葉を後押しするように走り出す。

これでも50M走7.3秒で走っちゃうんですよ、私。

てなわけで、結構簡単に追いついちゃったわけで。


「待って、ヒカルちゃん!」

「はなしてっ!」


ヒカルちゃんは私の手を振り返った勢いそのままに払いのけた。かなり痛い! でも、ヒカルちゃんの方がもっと痛かったみたいだった。


だって………泣いてる。


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