つま先立ちの恋
いつのまにかテーブルの上には二つの握り拳。私のだ。その拳にぽたりと何かが落ちてくる。


あれ、、、私、泣いてる?


泣いてる場合じゃないのに。そうだ。泣いてる場合じゃない。

「そりゃ、フーの気持ちが今、私に向いてないってことは私だってわかってるよ」

だって私はまだ高校生だしフーは私よりも12コも年上だし、大人っぽくないしフーにはいつだって子ども扱いされてるし…

「だけど、これから先、私はフーに好きになってもらえるように努力する。今よりもっと頑張る。もっともっと頑張る」

頑張るの。早く大人になってフーの隣りに並べるくらいの大人になって。

フーのお嫁さんになりたいの、私。

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