つま先立ちの恋
「もしかしてお弁当ひっくり返しちゃったのかな?」

『もしくは足りなかったのかもよ?』

なんて。のんびり構えていた私とパペちゃん。

とりあえず呼び出しくらっちゃったのでお弁当に蓋をして、立ち上がる。パペちゃんも付いて来てくれた。


放送室への通り道に購買があったから、せっかくだしクリームパンとあんドーナツを購入する。それから放送室へ向かうと、なんと葵ちゃんは放送室のドアの前で私たちを待っていた。

そして私たちを見つけるなりいきなり……

「灯歌ちゃん、遅いっ! 至急って言ったでしょーっ!」

廊下の向こうまで届くような声で怒鳴られた。


ええぇぇぇ!?!?
怒鳴られた!!!!


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