つま先立ちの恋
目の前のドアに両手のひらをついて、無意味に腕立て伏せなんかしてしまう私。でないと叫び声上げて今にも走り出しそうだったから。

今まで同級生の裸とかお父さんの風呂上がりとか見てきたけど、こんなにドキドキはしなかった。むしろ普通?

こんなに意識しちゃうなんて、やっぱりフーは私にとって特別なんだよ。


一汗かいて気持ちが落ち着いた私は再び目の前のドアと向かい合う。正しくは、このドアの向こうにいるフーと。


それからドアをノックした。


「あの、フー、ごめんなさい。急に開けたりして。もしかしてフーが中で倒れてたらどうしようって思って、つい、、、ごめんなさい」


返事は相変わらずナシだ。

< 253 / 468 >

この作品をシェア

pagetop