つま先立ちの恋
午前中の試合が終わって、外に出ていた生徒たちがお昼ご飯を食べる為に校舎に戻って行く。

「灯歌ちゃん、眉毛落ちたよ」

「うおっと、やっべ。早く教室戻って描きたさなきゃ」

いくら化粧をしていない私でも眉毛だけはお手入れしてるんだよね。しまった、勢い良く顔を洗いすぎたか。


「それにしても、やったね。二回戦も突破かぁ」

『次はどことあたるんだっけ?』

「あ、確か運営本部にトーナメント表出てたよ。見に行く?」

私たちは校舎に入る前にグラウンドにある運営本部のテントへ向かった。

そこには私たちと同じように勝ち進んだクラスの人たちが集まっていて、自分たちの次の対戦クラスを確認してるようだった。

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