つま先立ちの恋
「…てゆーか和泉、あんたの奢りだかんね」

「はっ?!」

「あんた、3ポイント決めてないし。私のこと散々待たせたじゃん」

「はあ?!」

「お腹すいた~。何奢ってもらおっかな~」

「は、ちょっ、おまっ、」

笑い声を上げて走り出したら和泉も同じように追いかけて来て、振り向いたら和泉も笑っていた。


その笑顔を見ながら、私はまた、和泉がモテる理由がなんとなくわかったような気がした。

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