~天使はふたたび舞い降りる~
「諦めたんじゃないんだ。
諦めれなかった・・・・
二人の背中を押して
結婚させたけど
花嫁姿の歩来を奪って逃げたい
衝動を必死で
祝福に変えた・・・・・

片想いなんて
俺の人生になかった
苦しい思い
ずっとしていたんだ・・・・

愛してる
あの頃と同じ
歩来の手のぬくもりや
身体の柔らかさ
俺に向ける笑顔を
忘れられなかった。


あの時
身をひかなかったら
隣にいたのは俺だったのにって
情けないな~
いつもそう思う
思ってしまうんだ・・・・・・


でも
とうとうこの日がきた・・・・
もう本当
歩来から卒業しなきゃ・・・な」


ソファーに仰向けになって
天井を見上げた。


「俺・・・・
何してるんだか・・・・・」


情けないほど
涙が流れた・・・・

「ふ・・・く・・・」
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