~天使はふたたび舞い降りる~
「妹が入院したので
ちょくちょくくると思います。」


「妹さん、心配ですね。」


「はい・・・・」


「それじゃまた。」
二人はにこやかに病院に戻っていった。



二人の後ろ姿を見つめていた。



車にキーをかけた時
携帯が鳴った。


「もしもし」

「四季だよん~」

「学校終わったのか?
迎えに行くか?」

「まじ?じゃあ、裏のスーパーで買い物してる。
今夜来るでしょ?」


「あ、あ~
話もあるし、行くよ。」


「話?
何?あらたまって・・・・」

「行ったら話すから。」




待ち合わせのスーパーにいくと
四季がカートを押して
買い物をしていた。


「お待たせ。」

「おかえり~、今日何食べたい?」

「なんで・・・四季の作るものなら~
ちゅ~かすぐに四季を食べたい・・・」

四季が目をまんまるにして
俺を見上げた。

「どうしたの?」


  これから何を言い出すか

自分でもわからない・・・・


男から兄に・・・・


兄は男に変わる・・・・


四季になんて言ったらいいか・・・
まだ何も決まらない
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