~天使はふたたび舞い降りる~
変わり行く関係
「ただいま~」

「おかえり~」
奈楠が飛んできた。

「今日、遅くなるんじゃなかったの?
早かったのね~
ご飯食べた?」

「おう!たまに奈楠と話も
したいしさ~」
リビングに食事がおかれていた。

「腹ペこなんだ~」
そう言ってやらないと
申し訳なかった。

「よかった~仕事なんだからと
思って作ってみたよ。」

「うひょ~ラッキー」
大げさに喜んで見せた。


「そーだ、土産~」
ケーキを渡した。


「ありがと~」

奈楠の嬉しそうな顔が可愛かった。
一瞬その愛らしさに
抱きしめたい衝動になって
はっとした。


  俺野獣か・・・
  妹だぞ!!


大きく激しく首を振る。

「先に風呂入ってくるわ。」

「はーい!その間に用意しとく~」
弾んだ声に


  結婚ってこんな感じなのかな


そう思って
湯船につかった。
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