~天使はふたたび舞い降りる~
ついつい着替えを忘れた。

「奈楠、ちょっとこのまま出るから
振り向くなよ。」


「え?なに?」

バスタオルをまいて俺が
出ようとしたとき


「キャ~!!!あっつい!!」
奈楠が悲鳴をあげた。

熱湯をいれたナベの取っ手が
はずれた。

  しまった~しめるの忘れてた


「あっつい!!あっつい!!」
奈楠の悲鳴が響く

俺は慌てて
熱湯をかぶった奈楠を浴室に
連れて行き
冷水をあびせた。


真っ白な太ももは
真っ赤に腫れあがっている。


「冷たい!!よしにー!!」

「我慢しろ!!
冷やしたら病院にいくぞ!!」


あまりの出来事に奈楠は
泣き出した。

「大丈夫か?
ごめんな、鍋の取っ手
俺がしめとくの忘れたから
痕残ったらどうしよう・・・・」


俺も泣きそうだった。


泣きじゃくる奈楠の頭を
なぜた。

「痛い~寒いよ~」
シャワーは奈楠の真っ赤な太もも
目掛けてシブキをあげる。


俺は後ろから
震える奈楠を強く抱きしめた。


「よしにー寒いよ~」

奈楠の泣き声がこだました。
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