東京エトランゼ~通りすがりの恋物語~
「ひなたぼっこ。授業なんてとてもじゃないけど受ける気になんてなれないしな」
ノンキそのものなカンジでそう言うと、上半身を倒して再び大の字の体勢に戻る彼。
「クリスも“大の字”になれば? 気持ちいいよ」
「う、うん。じゃ、あたしも大の字になろ、っと」
屋上に並んだ大の字がふたつ。
スカートで大の字に寝っころがることに抵抗はあったけど、いまココにはあたしとロムの二人しかいない。
彼の気持ちを理解するには、あたしも大の字になるのが一番だと思ったんだ。
「どーだ、気持ちいいだろ?」
「うん、気持ちイイ♪」
顔に、手に、足に、そして制服のスキマから胸やおなかにまで爽やかな風が吹き抜けて、全身から余計なチカラが全部抜けて、空にポッカリと浮かぶ雲と友達になれたような気分になる。
いつのまにか呼吸も穏やかになり、頭のクラクラも、気持ち悪さもなくなっていた。
「どこまでも広がる青空を見ていると、テストの学年順位が10番上がったとか下がったとか、そんなことで一喜一憂している自分が、すごくちっぽけな存在に思えるよ」
ノンキそのものなカンジでそう言うと、上半身を倒して再び大の字の体勢に戻る彼。
「クリスも“大の字”になれば? 気持ちいいよ」
「う、うん。じゃ、あたしも大の字になろ、っと」
屋上に並んだ大の字がふたつ。
スカートで大の字に寝っころがることに抵抗はあったけど、いまココにはあたしとロムの二人しかいない。
彼の気持ちを理解するには、あたしも大の字になるのが一番だと思ったんだ。
「どーだ、気持ちいいだろ?」
「うん、気持ちイイ♪」
顔に、手に、足に、そして制服のスキマから胸やおなかにまで爽やかな風が吹き抜けて、全身から余計なチカラが全部抜けて、空にポッカリと浮かぶ雲と友達になれたような気分になる。
いつのまにか呼吸も穏やかになり、頭のクラクラも、気持ち悪さもなくなっていた。
「どこまでも広がる青空を見ていると、テストの学年順位が10番上がったとか下がったとか、そんなことで一喜一憂している自分が、すごくちっぽけな存在に思えるよ」