大人のなり方
「そうなんだ、じゃあ、いこっか」


奈美は慣れた様子で、横山君の横にたつ。

そのまま二人が先導する形で店に向かった。


「ね、奈美が狙ってるこって、やっぱり彼かな?」

まどかをはさむようにして、あとの二人がささやく。

「んー、どうだろ。まだ、本気って感じじゃないよね。」


まどかも、適当に相槌をうちながら、会話にはいる。

奈美はもてるけど、簡単に恋愛をするタイプではない。

いつも本気で。

でも、もてるから軽いと誤解されたり。

そんな奈美のことを、まどかはよくわかっていた。


「ここだよー!!早くー!」

先を歩く奈美が、後ろを振り返って三人を呼んだ。
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