大人のなり方

「KK戦?」

くりかえしながらも、その言葉の

意味はわかっていた。


近所にある良く似た名前のその学校は

K大とは活発に交流がもたれている。




運動部は大抵そこと練習試合を

行う。伝統の一戦だ。




「まだ、肩が本調子じゃないから

でれるかどうかはわからないけど。

よかったら、応援にきてくれないかな?」


タテが肩を壊していることは

前にきいていて。





自分が出ないかもしれない

試合にも、さそってくれる

気持ちと、その部活への

熱い思いが、まどかには

まぶしかった。




「もちろんだよ!

がんばって応援するね。

奈美ちゃんもさそってみる」




「やった!俺もがんばるよ!」


無邪気なタテの笑顔に

自分までうれしい気持ちに

なる。


気持ちを冷やすように

まどかは飲み物を

口にした。
< 72 / 86 >

この作品をシェア

pagetop