日直当番
「本当ですか?毎日今日から始めると言いながら、結局やらないという人もいますが…」


うっ、それ私だ。


「わ、私はちゃんとやってるもん。どうせ進藤くんは今回も1位なんでしょ」


「さあ、どうでしょう?」


本当は自信満々なくせに、進藤くんは少し首を傾げて目だけ私に向ける。




あっという間に駅についた。


バサバサと傘についた雨の雫を払っている進藤くんの左肩は雨で濡れていた。


「ちょっとベタに肩濡らさないでよ。私はもう濡れてるから気ぃ使わなくてもいいのに」


「あなたの肩を濡らしたら逆に気を使えとでも言われるかと思ったので」


「む」


私って結構そうかも……。


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