aiuta

それから2・3回


たかひろから電話がかかってきた。


でも内容は


全部同じようなもので


[元気か知りたいだけ]


だった。


お母さんはあたしに


そのことを言おうと思ったけど


何か様子が変だったし、


「いわなくていい」


といっているのだから


と思って言わなかった。


そして・・・


最後の電話は


あの、[帰ってくる]


と約束した日の前の日だった。


でも、それは


「たかひろ」からでなく、


「たかひろのお母さん」からだった。


お母さんは


いつもはたかひろくんから


かかってくるのに・・・変ねぇ


と思いながら出た。


だけど、その結果は


さみしいものだった。
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