かくしご
 みつは、ぼんやりとしている事が多くなった。

考えても考えても 頭の整理が付かなかった。

みつが考えているよりも
信子の要求は早い。
信子の身の回りの物を揃えていかないとならない。

 買い物に出かけるが、 
 (男の子しかいない自分が、
 女の子の服を買うのはおかしい。 )
と思い、遠くのお店まで出かけていくことにした。 
洗濯物を干す時もなるべく目立たぬ所に掛けるようにして、
人目を気にしながら過ごした。

しかし、この話はすぐに近所の噂話となった。

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