『私も歩けばイケメンにあたる♪』

釣りに引き続き、
テニスも未経験の私は、

ラケットの握り方から、
範君に指導してもらう。

サッカー少年とばかり
思っていたら、
どうやら、テニスも小さい頃から
やっているらしい。

「じゃあ俺がボール投げるから、
ひかりちゃんは、
さっき教えたように、
フォアで打ってみてね。」

「わかった。」

範君がゆっくりと
投げてくれたボールを
教えてくれた通りに、

打った!

・・はずが、

前に飛ぶはずのボールは、
私の後ろを跳ねていく。

私が、
ラケットを振ったままの
姿勢で呆然としていると、

範君が、
肩を震わせて
笑っている。


< 134 / 462 >

この作品をシェア

pagetop