『私も歩けばイケメンにあたる♪』

ひとしきり笑った後、
今度は、
範君と、向かい合って
打ち合った。

といっても、
範君の返球は、
必ず私の右側に
一定の強さで打ち返されていたので、

私はほとんど動くことはなく・・、

逆に
範君の方は、

私があさっての方向に
ホームランを打ちまくるので、
テニスと言うよりも、
短距離走のようだった。


「だいぶ上手になったじゃん。」

「教えてくれて、ありがと。
それにしても、
範君は、テニス上手だね。」

水を飲みながら、
私がお礼を言うと、
範君は、ちょっと照れた仕草で、
はにかんだように笑った。

「俺なんて、下手なほうだよ。
清や心兄なんて、
もっと上手いし。」

「え、そうなの?」

「うん、
俺は、3人のなかじゃ、
一番運動神経ないかな。

心兄は、バスケとかテニスとか
球技が得意だし、

清は、走るのめっちゃ早いし、
スキーやスノボも上手いよ。

ま、清はなんでも器用にこなすけどね。
ピアノとかバイオリンも上手いよ。
今度、聞かせてもらったら?」


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