『私も歩けばイケメンにあたる♪』
「はあぁ?
あんた、好きでもない子と付き合ってたってこと?
そんなの最低じゃない!」
口では、最低と言いつつ、
私の目からは、ぽろぽろと涙があふれた。
それは、告られたから付き合った、という
あいつの軽率さを非難するものではなく、
自分を想って取った行動だという
歓喜の涙。
嘘でしょ?
私と同じように、悩んでたってこと?
私に告白する前に、
あきらめようとしたってこと?
私の涙が止まらないのを見て、
あいつは、
ちっ、と舌打ちをした。
「頼むから・・
泣くなよ。」
あいつの両腕が、
毛布みたいに
私の体を包んだ。