鬼畜な俺様執事


屋敷に戻り、自分の部屋に入る寸前、私は視線を合わせずに岡谷さんに言った。



「さっきは言い過ぎた。

……ごめんなさい」



そして岡谷さんの返事も待たずに、私は部屋へと逃げ込んだ。



まだ朔夜とのことを許せていないから。



またひどい言葉を言ってしまいそうで、顔を見て謝ることは出来なかった。



私は勉強机に突っ伏した。



朔夜にもちゃんと謝らなきゃ。



私は携帯を取り出した。


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