鬼畜な俺様執事


夕食の時間、朝と同じように、朔夜さんが給仕をしてくれる。



今日の食卓には、お父様もお母様もいない。



いることの方が珍しいくらいなんだけど、やっぱりこの寂しさには慣れない。



食事を済ませ、部屋へ戻ることにした。



部屋へ戻ってしまえば、お風呂やトイレは備え付けられているので、部屋から出ることは殆どない。



両親に大切にされているとはわかっていたけど、時々、まるで籠の中の鳥のように感じることがあった。

< 37 / 385 >

この作品をシェア

pagetop