a little memory━恋心編━
じゃ無くて…。


「…何で…?」

何とも間抜けな声を出してしまった…。

だけど熱で頭はハッキリしていても身体はダルさを訴えていた…。


「淋しいし…誰も居らへんってメールで言うとったやろ?お見舞い☆」


急過ぎる…。私パジャマだし…いや病人だから当たり前だけど…。


駄目だ…足元がフラつく…

「大丈夫か?部屋まで抱っこしたるから…。」


「ぅえっ?!」


抱っこ?!いやいや…あり得ないから〜!!


「だ…大丈夫!!歩けるから!一人でも歩けるから!!」


「ホンマか?足元フラついとるで?」


たしかに足元もフラついてた…けど頭はハッキリしてるし大丈夫!!大丈…夫…。



「しっかり捕まっときや?よっと…」


結局英咲士君に抱っこされて部屋に戻った。


熱で頭はハッキリしていても身体が言う事聞かないから…英咲士君が来てくれて良かった…。


「真苺一人部屋初めてやっけ?」


「うん…どーして?」


「一人淋しいなんてお子ちゃまやな…クスクス」


あ"…。


「お子ちゃまじゃ無いもん」

「反論がもうお子ちゃまやん♪」





.
< 8 / 86 >

この作品をシェア

pagetop