あたしと彼のオトナな契約
20分後。
早くも外からクラクションが聞こえ、焦りながらもあたしはバタバタと外に出た。
「いってきますっ」
車に乗り込むと、いきなりそこは気まずいムードが漂っていた。
あたしは分からないけど、弘明もさっきの電話で晋也さんに怒られたに違いない。
それにあたしが弘明の家に行って早々、寝坊なんて……
やっぱりやめとけば良かったのかなぁ…
晋也さんがタバコを吸いながら顔をしかめて、イライラするようにハンドルを指でトントンと叩いた。
ガックリとうなだれると、運転席から晋也さんの声がした。