あいつを抱いたあの日から。


キーコーンカーンコーン…

チャイムと共に私は立ち上がった。

かっちゃん…
ごめんね、会いたいよ。

ダッ…

彩ちゃんを置いて教室を出た。

階段を急いで駆け下りる。

今にも足がくねりそうで…
でも自分の気持ちの
勢いに負けてしまうんだ。


「かっちゃんっ!」

ちょうどかっちゃんは
下駄箱に居た。

帰ろうとしていたのかな…


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