あいつを抱いたあの日から。




だから、
好きと気づいた日に
母さんに言った。



「俺さ、
未都のこと好きなんだ」


そしてコップの中にある麦茶を飲み干した。




すると母さんが
顔の色を変え、言った。



「…やめなさい
それだけは絶対にダメよ。」



「…なんで…」



俺は母さんの
あの言葉が忘れられなかった。


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