ただキミと一緒にいたかった



この日から。


メールも送れなくなった。


一通も送れない。



友達に話すらできなくなった。
また何か言われそうで怖かった。



ただ


前と変わらずできるのは

空を見上げることだけ。



私のことはどうでもいいの?

私はもう、美咲の彼女じゃないの?

邪魔者なの?

付き合っていたくないの?

好きじゃないの?

心配もできないの?

教えてもくれないの?

事情もいえないくらいなの?




考えれば考えるほど
マイナスに進む一行で

プラスの光など、雲の間からすら

見えなかった。



いつもなら、空を見上げて少しのことくらい忘れられた。
「つながってる」って分かってたから。

でも、もう限界だよ。
連絡…ほしいよ?






毎日1通は送っていた

メールを送らなくなってから2日。


今日だけ、もう1通送ってみた。




「やっぱり辛いよ。

見てるっていう返事だけでもほしいよ。

1通でいいの。」





自分でもワガママだと思った。



でも、あたしは
美咲を信じてたから送った。


その答えが
別に「YES」でも「NO」でも

そんなのはどうでもよかった。



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