ただキミと一緒にいたかった
3
次の日・・
まんまと寝坊した
──お母さんのバカヤロウ。
──啓吾のバカヤロウ。
お前たちのせいで、
学校に遅れそうなんですけど
と思いながらも、
昨日の勘違いを思い出しては、すこし顔が赤くなる。
──恋って
こんなものか・・。
って!!!!
恋くらいはしたことあるって!
ってか、彼氏いたじゃん?!笑
まあ、あのときはまだ
お互い、子供で…“付き合った”ってほどのことは
何もしてなかったんだけど…。
あの人を“彼氏”とよんでもいいものか、とか
躊躇(ちゅうちょ)する気持ちもあったけど
それは放置プレイ。
───・・・
あの時間は
あの人を好きだった
時間が楽しかったのかもしれない。