スマイルマシーン

 教室に着くと、


 担任の先生に紹介された。



 「おーい、おまえら、転校生だぞー。」





 すると、ざわついていた教室が静かになり、



 一気にみんなの視線を浴びてしまった。



 「じゃあ朽木さん、自己紹介。」


 「あ、はい。え~と・・東京から来ました。
 朽木芽衣です。よろしくお願いします。」




 『女の子だぁ~』


 『変わった名前だね。』


 『かわいい~』




 静かだった教室が、


 再びうるさくなった。



 てか・・緊張した・・・。



 こういうの苦手かも・・



 「んじゃ、一番向こうの席座ってね。」


 「はい。」



 


 少しうつむき加減で歩いていると、


 なんだか見たことのある顔がいた気がした。



 「・・・・?」



 顔を上げると、



 「あっ・・」


 さっきの・・・


 さっきの人だ!!


 また顔が熱くなった。




 ・・・しかも、


 席となりじゃん!!!!


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