チェリーをあげる。

必死でひったくりを追いかけた私。


走りには自信ないし、息もぜえぜえ言ってつらかったんだけど、とにかく走って走って走りまくった。




そして




そんな私に信号が変わったことに気づく余裕なんて全然なくて、




自分もその角を曲がった瞬間、




「あぶないっ…!」




そんな声が聞こえたかと思うと、






いきなり目の前が真っ白になった。








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