チェリーをあげる。
私は羽織っていたパーカーを脱ぎ、
携帯していた日焼け止めを手に取ると、
ひろぽんが「雛…?どうした…?」と訊いてくるのを無視して、
渡さんを探して波打ち際へと走っていた。
きのうは初体験を急ぐ自分はおかしいのかとあんなに悩んでいた私だけど、
ひろぽんの話を聞いたら、そんな悩みも一気にぶっ飛んでしまっていた。
…だって、
今は私が渡さんの彼女なんだもん…!
私にだって、彼に抱いてもらう権利はあるよね…?!
…半分意地になってるだけのような気もしたけど、
そんなこともうどうでもよくて、
私はただ渡さんを、
彼のカラダを求めていた…。