Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜
お母さんは
暫く鍋を見ていたけど
余っているジャガ芋と
タマネギを手にとって
もう片方の火に鍋をかけて、
それを茹で出した
「…味噌汁?」
「ううん
少しだけ、コロッケ作るのよ
即席だけどね」
「…大変じゃん」
…コロッケカレーは
弟が好きだ
これにすると、いつもの倍は食べる
「…お母さん…」
「なーによ」
「……私の分もある?」
「あはははは!
当たり前でしょう!!
…ユカがあの人と付き合うには
やっぱり、まだまだ…
早い気がするなあ…
ユカが大人にならないと
かなりキツイ気がする
周り、大人ばっかりなのは
そういう理由と思うよ」