Turquoise BlueⅡ 〜 夏歌 〜
「アズルンをいじめるし、
1番距離置いてて、口は悪いけど
あらゆる意味で、
1番大切にしてるのは
クウヤンかもしれない」
「…青山さんは
その時どうしてたの…?」
『…俺もそれ、知らない』
池上さんは
少し困った顔で頭を、掻いた
「……狂ってしまうかと
―――――― 思ったよ
…アズルンは
一度、青山くんの腕の中で
……死んだし
病院に着いて…
蘇生処置で生き返って
青山くんは…
体中、アズルンの血で真っ赤で
どこか怪我してるんじゃないかって
……でも、かすり傷ひとつ無くてね
アズルンは
お腹だけじゃなくて
肘の辺りにも、酷い傷があって
これは、整形手術で
お尻の皮使って、綺麗に消えたんだけど
――――そんな感じで
青山くんに向けられた刃を
…本当に全身を使って守って…
でも
青山くんは 心が壊れる寸前で
あんまり詳しく話してはいないけど
物凄い覚えている記憶と
…欠落してる部分があって
面会出来ないから、ずっと
夜中まで病院の外に座ってたり
雨が降ってて、ずぶ濡れで
僕とクウヤンで迎えに行って、
何にも言わない青山くんを
家まで連れて帰ったりとか…
…なにしろ
『あずるがまだ、
帰って来てないから』って
………御飯の仕度、毎日するのに
座ったまま 食べないんだ…
―― それでも無理矢理
クウヤンが食わせたりしてたんだけど
物凄く痩せてしまって…
アズルンをそれ以前に
助けてくれたお爺さん達が居て
クウヤンが連れて来て
それからは、その知り合いの、
こないだの野外にも来てくれてたけど
梅川さんって、
元々は、高名なお医者さんがいて
『大学病院の、派閥とか
そういうのに疲れた』って
開業医をしてる人なんだけどね
その人が、青山さんを見てくれて
それで大学にも戻ったんだけど
…普段は、青山くんは元々
激昂するタイプでは無いんだけど
……普通のヴォーカルじゃダメでさ
すぐ喧嘩しちゃって…
これじゃダメだって思って
僕は単身、海外に飛んだんだ
アズルンに会う為に」