残された気持ちダケ…
あとがき
 この作品は実話をもと(アレンジも加えて)に作った物語です。
 ちょくちょく、話を変えながらも、ほとんどが本当のはなしです(なので、本当じゃない事もありますよ)。そして、一日一章ずつ、書き溜めて作ったものです。
 学校の中で起きた出来事を書いて、思ったこと、感じたことをそのまま書き綴ったものなので、自己満足ですが、最後まで読んでいただいた方、ありがとうございます。

 この物語の中の『先輩』は、私の一個上の中学の先輩なのですが、ものすごく人気のある先輩で、私なんか到底かなうはずも無いと思いながら過ごしていました。
 憧れなのか、好きなのか、自分でもよく分からなくて、自分の中ですごく迷っていました。先輩とは、ほとんど話した事なかったし、どこが好きなのかを聞かれたら、正直困りました。でも、先輩を見かけるだけで心は弾むし、好きじゃない学校も楽しくなりました。
 結局、先輩のどこが好きなのかは、優しいところだと最近気付きました。

 気になり始めたのは、物語のとおり、九月の体育祭からでした。友達に頼まれたから話しかけただけで、それが無かったら、話しても無かったと思います。話の内容は、『誕生日はいつですか?』『携帯持ってますか?』それだけです。それだけの話から恋は始まったのですが...その友達も、先輩のことが好きでした。だから、自分はただの憧れで、好きではないんだ!って自分に何回も言い聞かせました。でも、気持ちを殺そうとするほど、どんどん先輩のことが頭から離れなくなって、涙が出ました。
 だから、私は『憧れ』と言う名目で恋をしました。最初はまだ納得いかなかったけど、それにも、だんだん慣れてきました。
 
 友達が、先輩にアピールしている時も、私は見ているだけでした。私も先輩と話したいなんて、思っても口には出せませんでした。友達が、先輩と手紙を始めても、黙って、考えるだけでした。



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