〇●ベリージャム●〇

「そうだ!!」




何かを思い出したかのように雅人君がいきなり声を上げた。




すると雅人君がくるっと私の方に向き直る。





「クリスマスどっか行かない?」




正直雅人君がこういうことを言ってくれると思っていなかった私は驚いた。




でも………




「ごめん。あのね?あたしクリスマスは……空いてないんだ。」




言い終わってからちらっと雅人君を見ると負のオーラを出していた。




その間私達は沈黙に包まれた。




「っあ。あの「教室着いたよ。」




言われて横を見ると本当に私の教室があった。




「っあ………うん。じゃあね。」




雅人君に手をふりながら一応笑顔で言った。




「ん。じゃあな。」




いつも通りに返事してくれたんだけど………なんかいつもと違う。




《やっぱり怒ってる?》


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