〇●ベリージャム●〇
俺はただ結花さんの行動を見守っていた。
「あったあった。」
そう言いながら結花さんが何かを取り出した。
「これね。昨日スーパーで買ったのよ。」
取り出された物が俺の手に渡される。
「近所の人から聞いたの。そのラズベリージュースすっごくおいしいんだって。」
嬉しそうに話す結花さんが一瞬姫菜に見えた。
「ラズベリーって恋みたいよね。」
またまた結花さんが意味のわからないことを言い出した。
「どうしてですか?」
気になって聞いてみる。