〇●ベリージャム●〇

「っああの………あたしも一緒に」




姫菜が雅人に言い終わる前に俺は反射的に姫菜の手をひっぱった。




当然姫菜は驚いた顔をしている。




「姫菜。もうちょっと学校さぼれ!!」




無意識で言ってしまったとはいえさすがに強引すぎた。




「っは?ちょっちょっと。」




どう見ても姫菜は戸惑っている。




「ふーん。ごゆっくり。」




そう言って雅人は昇降口に入って行った。


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