〇●ベリージャム●〇
「俺は何もしていない。」
まるで尋問されている気分だった。
でも今はそんなことを気にしている暇なんかなかった。
気がつけば俺の胸ぐらが掴まれていた。
いきなりの雅人の行動に俺は驚きを隠せない。
「じゃあどうして今日の朝、姫菜ちゃんは俺にビクついてたんだよ。」
その瞬間俺は驚いた。
まさかと思っていたことが雅人の目にも映っていたみたいだ。
「答えろよ。」
だんだんと雅人の掴む力が強くなってくる。
息が苦しい。
俺の様子に気づいたのか雅人の掴む力が弱まってきた。