〇●ベリージャム●〇

「俺は何もしていない。」




まるで尋問されている気分だった。




でも今はそんなことを気にしている暇なんかなかった。




気がつけば俺の胸ぐらが掴まれていた。




いきなりの雅人の行動に俺は驚きを隠せない。




「じゃあどうして今日の朝、姫菜ちゃんは俺にビクついてたんだよ。」




その瞬間俺は驚いた。




まさかと思っていたことが雅人の目にも映っていたみたいだ。




「答えろよ。」




だんだんと雅人の掴む力が強くなってくる。




息が苦しい。




俺の様子に気づいたのか雅人の掴む力が弱まってきた。


< 293 / 335 >

この作品をシェア

pagetop