異次元の旅人(ディメンション トラベラー)
中に入ると少し蒸し暑く奥から鉄を打つ音が聞こえてくる。

「親方~、今帰りました。」

ファルスが声をかけた奥から声が聞こえてきた。

「おぉ~、遅かったな。」

鳴り響いていた金属音が止み部屋に現れたのは50代ぐらいの男性であった。

「んっ?客か、珍しい」

その男は棚の上に置いてあったパイプを手に取り火を付けた。

白い煙だ細い線になって天井へとあがっていく……

「あ~親方、客は客でも仕事じゃないですよ~、この方達はブラインドファミリーに襲われていた僕を助けてくれたんです」

「ほぅ~、あんたらなかなかやるんだな、まぁ何にもないがゆっくりしていきなさい」

パイプの火を消して棚の上に戻すとまた奥に戻って行った。
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