異次元の旅人(ディメンション トラベラー)

集う男達

教会の屋根、十字架の上……

闇夜の空に輝く月に照らされた……

一人の男がいた。

その男はただブラインドの城を見つめて微笑んでいた。

「いただきますよ、封竜玉」

男がそう言うと背中のマントを広げ漆黒の闇の中へと姿を消した。

…………

そして清々しい朝がきた………

ヴィンセントは颯爽とバイクに跨った。

「ひと暴れ、してやるぜ~」

ヴィンセントがアクセルを全開にするとバイクは空気を切り走り抜けた。

………

その姿を見守る男が一人

そして彼もまた一台のバイクを準備した。
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