Little Love
終わりという始まり
-1-
ふぅ
もうそろそろこの小学校も卒業かぁ
早いなぁ、、、
この間進級して6年2組になったと思ってたばかりなのに…
長いようであっという間だったんだなぁ。
でも中学校ってどんななんだろう。
制服似合うかなぁ。
というより勉強って
うちに広告で入ってくる通り
難しくてついていけなくなるのかなぁ。
楽しみだけど不安。
こんなことを考えているあたしは
もうそろそろ中学生になる
6年2組の杏季。
この年になってもまだ恋は知らない。
といってもこれが普通なのかもしれない。
ただみんなが早いだけだ。
周りの男子なんて対して変わらないではないか。
どういうのが人を好きなるっていう感情なのか。
基準がわからない。
~キーンコーンカーンコーン~
こんな変なことを考えていたら
いつのまにか授業は進んでいて、
チャイムが鳴っていた。
「杏季~~今日遊べる~??遊べたら遊ぼ~☆」
そういっていつも明るく話しかけてくるのは
アキだ。
アキはあたしの自慢の友達である。
アキは明るく、とてもおもしろい。
変顔なんて100種類以上できるんじゃないか
ってくらい変顔が得意い。
そんなアキが大好きだ。
「いいよぉ~。遊んであげるぅ」
「このアキ様が杏季と遊んであげるんだぞぉ」
「はいはい」
こうしていつものやりとりをして
遊ぶことになった。