先生、ずっと愛してる。
中学の時とは違って携帯も持ってるしね。




「明日から、彩音はここにいないんだよな…」




「うん…」




「何か寂しいな…」




私達の担任は終わっても、また新しいクラスを受け持つかもしれない。




どんなクラスになるんだろうね。




告白とか…されたりするのかな?




何か……嫌だな。




「何か変な事、考えてる?」




「………告白とかされないかなって…」




「ははっ。そんな事?大丈夫だよ。生徒には恋愛感情持てないから」




「私も生徒だよ…?」




「彩音は特別!」




そう言って抱きしめられた。




もう、誰の目も気にしなくていいね。




明日からが楽しみ!!




でも…また新しい生徒が来たら…




きっと、また告白されるんだろうね。




気にしても仕方ないって分かってるけど…




何だか胸のあたりが、チクチクする…。




「新しい生徒が入学したら…また先生、モテるんじゃない?」




「そんな事ないよ。俺は彩音以外、考えられないから」




「先生……」




「心配するな。彩音だけ愛してるから」




私もだよ。先生以外いらないから。




だから……モテなくなってよ…。
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