先生、ずっと愛してる。
「思い出作りにキスなんかできないから。俺は本気で好きなやつじゃないとキスはできない」




えっ??




だって、先生…




私にキスしたじゃん…?




生徒に恋愛感情は持てないんだよね?




なのに…何で??




椎名さんは泣きながら先生の元から去って行った。




泣くって事は…本気で先生の事好きなんだね…。




でも…どうして先生が泣いてるの?




大事な生徒を泣かせてしまったから?




それとも…椎名さんが好きだけど、生徒だから断らなきゃいけない事が辛くて泣いてるの?




先生は何で私にキスなんかしたの?




愛する人がいるくせに…




ますます、先生の気持ちが分からないよ…。




日誌を持って、教室に戻るともう先生がいた。




「遅かったな」




「ちょっと、寄り道してて…」




「心配させんなって言ったろ?」




そう言って、私の頭を撫でる先生。




さっきまで泣いてたのに…今は満面の笑顔だし。




さっきの涙は何だったの?




誰のために泣いたの?




先生のあの涙が頭から離れないよ。
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