先生、ずっと愛してる。
恐怖の一夜
「久しぶりだな。一緒に仕事するの」




「そうですね」




先生が家庭訪問してる時は、1人でやってたからね。




その間は、先生と一緒に仕事したいって思ってたけど…




いざ、また一緒にやるとドキドキが止まらない。




こんな事なら、ずっと1人でやってた方が楽だったかも。




でも、やっぱり…




先生と一緒にいれるのは、すごくうれしい。




それが、ほんのわずかな時間でも…




「寂しかった?」




……。




私…何て答えたらいいの?




正直に『はい』って言ったら…先生はどんな言葉を返してくれるの?




先生…




私、あの日の言葉が頭から離れないんだよ…?




『忘れてくれ』って…




『忘れてくれ』って言葉が忘れられない…。




何を言っても、先生に拒否されそうで怖い。




「いえ…別に…」




精一杯の笑顔で答えたのに…




どうして先生は悲しそうな顔をしてるの?




「そうか…」




そう言ったっきり、先生は黙ったままだった。




こんなに仕事が進んだのは、初めてだってぐらいに黙々と仕事をした。




先生が忘れろって言うから、必死に忘れようとしてるのに…




どうして、そんな期待させるような事をするの…?
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