スリーズ・キーノート
12




その気持ちは、中学を卒業する日まで続いた。
俺は笑うのだけは得意だから、ヨキとシノリに、自分がぐちゃぐちゃした気持ちを持っている事を、知られないように笑ってた。

それに気付かない2人には、八つ当たりのような苛立ちも抱いて。

卒業式だったその日、俺達は3人で写真を撮った。
卒業なんかしても、高校は一緒なんだけどさ。
笑った。
お前等と友達でよかった、とか言って。
本当は、俺はそれよりも汚い気持ちが勝ってたんだ……。

ヨキは恥ずかしそうにピースをした。シノリも。
俺はその間に入って、2人の肩に手を掛ける。ここまでして、2人の間に入りたかった自分。
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