溺愛 連載中
第一章 小612歳 中2 14歳

1月

こんにちわ。

第二利根中学校(だいにとねちゅうがっこう)中学2年生
牧山 由紀(まきやま ゆき)しょうしょうおてんば、この物語の主人公。

「・・・由紀、お前どこに向かって話してるんだ??」

「あっ、圭、気にしないで!アタシの心の声だから。」

「何言ってんだ?お前、どっかに頭ぶつけたか??」

「違うって!」

吉野 圭(よしの けい)港山小学校6年生
超がつくほど俺様。いっつもアタシのことを馬鹿にしてくる。
何気に頭がいい・・・。

「お前さあ・・・。今何時だと思う??」

「は、何時って・・・・。」アタシは近くの公園の時計を見る。

時計の針は8時20分を指していた。

「うわッ!うっそ!あと5分で遅刻じゃん!圭、アンタ気づいてたなら言いなさいよ!」

「別に、よくね??」圭はどうでもよさそうにあくびをする。

「よくないわよ!今日、遅刻したら反省文10枚なんだもんッ!」アタシは遅刻常習犯でなのだ。

「いいじゃん、お前の国語能力があがるぞ。」鼻で笑う。

「うるさいっ!とにかく走るよ!!」アタシは圭の手をつかんで走る。
圭の手はまだ小学生並みで手が小さいし、身長もややアタシより低い。
こういうときは、馬鹿にされなくていい。

ぜい、ぜい、ぜい・・・。

「じゃあね、圭!車に気をつけて走りなさいよ??」
圭の小学校は中学校よりちょっと遠い。
過保護なアタシは結構心配なのである・・・。

「へいへい、じゃあ、あと1分がんばって教室まで走れよ??」圭は手を振って走っていった。

「あと・・・。1分??」アタシは学校についている時計をみたらあと1分で25分だった。

「やっばああああ!!!」アタシは急いで教室に上がった。
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