中絶~僕は君を殺したい~
5-3 ダーツバー





「会ったよ。打ち合わせにいこうとしたら時間がはやかったんであきちゃんのカフェにいったんだよ。じゃあカフェできゅうけい中だから、といって話してたんだ。」




見てたんならお前もこいよ、とゆうやが言った。




なんだそうだったのか、とわらった。




ぼくのむねにのこるしこりは何だろう。




すっきりしないんだ。



ゆうやがいつもと変わらない。



少女マンガみたいだ。



でも



ぼくは気になった。



その日はさけをのんでも酔わなかった。




はやったドラマではかならずこんなごかいがあって




さいごにはなんだかんだでらぶらぶになって





あんなこともあったよな、と言って





さんにんで話すシーンがあった。





訂正する。





ぼくはよっているようだ。





ふらりと立ち上がってダーツを投げた。





ブルに当たってキューン、と音がなった。





いつもならうれしいはずなのに





ふあんになった。




その日はカウントアップで最高きろくを出したんだ。




ぼくじしん信じられないくらいに高い得点をね。
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