檻の中の姫
「そうか、明日から忙しくなる早く寝ろよ。」





リベルはユリアの頬に軽くキスをして





部屋から出て行った。





リベルの足音が遠くなることを確認し、





ユリアは泣き崩れた。





「ヒッ・・・ヒック・・・」





どうして弟と結婚しなければならないのだろう?





あたしはいつになったら自由になれるのだろう?





もう、死んでしまいたい。





ユリアの心にはそのことしかなかった。
< 13 / 54 >

この作品をシェア

pagetop